第17章 ダイヤモンドのブレスレットに目をつける

神野若帆の胸の中で、s.wの天才デザイナーは神さまみたいな存在だった。

誰にも汚されてはいけない。

誰にも、軽々しく口にされてはいけない。

だからこそ、その人が生み出すプロダクトは、若帆にとって宝物そのものだ。

ショーウィンドウに並ぶ最新作を見つめる。今いちばんの流行を押さえたシルエットに、旬の色。

――当然だ。s.wは流行に乗る側じゃない。流行を作る側。

若帆は呆然と見惚れた。

すごい……。こんな服をデザインできる人って、どれだけすごいんだろう。

その店内へ、神野若芽がふらりと入ってくる。

彼女は普段、こういう直営店に顔を出すことはほとんどない。運営は専属チームが回してい...

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