第171章 愚かさ

「あとで夜食にしようぜ。カニ食おう、カニ! 今から電話して、川市レストランに追加で持って来させる?」

寺内七造が首をひねって、周防ほしにそう言った。

カニ――その響きは、周防ほしにとって十分すぎるほど魅力的だった。

「ほらほら、ここ座れよ。ちゃんと場所空けた。ここから先はお前のセーフティーゾーンな。俺、絶対に踏み込まねえから」

寺内七造はソファの反対側へずりずり移動し、クッションを全部真ん中に集めて、うず高く積み上げた。

ソファの上にできた境界線を見て、周防ほしは「これなら安全だ」と判断する。

周防ほしが座ったのを確認すると、寺内七造はリモコンを手に取り、テレビをつけた。

ぱち...

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