第18章 ブラックカードを持つ主

「あんた……まさか、ママにこのダイヤのブレスレット買わせるつもり?」

神野若帆は声を数段跳ね上げた。

――どこまで厚かましいの。恥ってものがないの?

とはいえ、若帆も分かっている。母が買うはずがない。何千万もする品だ。そんなの、あり得るわけがない。

ふん。見栄っ張り。

神野若芽は若帆を一瞥すると、ふてぶてしいほど堂々と返した。

「何か問題?」

「……っ、恥知らず! あんたみたいな田舎者が、そんな綺麗なブレスレット持てるわけないでしょ! 自分の身の程くらい分かってる? それに家だって許さないし!」

若帆は怒りで顔を赤くし、今にも噛みつきそうな勢いだった。

けれど若芽は取り合わ...

ログインして続きを読む