第194章 神野若芽と権田真鳥が囲碁を打つ

寺内七造はドアに向かって、また二度、ガンッと蹴りを入れた。

……それでも反応はない。

「神野嬢、どうやったんですか?」

寺内七造は堪えきれず、神野若芽のそばまで寄って尋ねた。

神野若芽は自分の足元を見下ろして、あっさり言う。

「蹴るだけ」

「いや、俺も蹴りましたよ? なんで開かないんです?」

寺内七造は本気で納得がいかない顔だ。

「じゃあ本人に聞けば」

神野若芽は本当に知らない。

手でノックするのが面倒だから、足を使っただけ。理由なんてそれ以上でも以下でもない。

寺内七造はしばらく考え込み、ぶつぶつ独り言を漏らした。

「……リズムと強さが違うのか?」

そして神野若芽...

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