第32章 落ちこぼれは第一位?

夏川月佳は、でかい口を叩いていた。

川市第一中学で、神野若芽がどれだけ出来が悪いか知らない者なんていない。合格点? 笑わせる。そんなの無理に決まってる。

月佳は鼻でせせら笑うように言った。

神野若帆は薄く笑って、ふん、と喉を鳴らす。自分とかな姉さんが1位を争っている横で、神野若芽が最下位――その絵面は、なかなかに痛快だ。

想像しただけで、気分がいい。

「もう、あいつの話はいい。すぐ先生が来るでしょ。そしたら分かる」

若帆はどこか尊大に言い放った。

「うんうん」

月佳もそれ以上は話す気がない。あんなのに口を使うだけ無駄だ。

成績が出るまでの間、神野若芽はずっと自分の席に突っ伏...

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