第39章 神野若奈に中傷される

神野若芽は口元にかすかな弧を描き、そのまま歩み寄った。

神野若帆は内心むっとして、小声で吐き捨てる。

「ママって、目ついてるの? どこがいいのよ。ボーイッシュな女って感じで、淑女っぽさゼロじゃない」

――若芽が綺麗だなんて、認めたくない。認めるものか。

だいたい11時頃、四人は家を出た。

車内で松本萬里が口を開く。

「着いたら礼儀だけは忘れないでね。今日は顔のある方ばかりよ。恥をかかせないで」

「大丈夫だよ、ママ。私とかな姉さんは失礼なんてしないし」

若帆は横目で若芽をちらりと見て、鼻で笑う。

「……ほかの人が恥さらしなことしないかは、知らないけど」

言外の刺は、誰の耳に...

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