第82章 神野若奈の光を奪う

だが、芳賀冴白にとって神野若芽は、せいぜい「好感」を抱く程度の相手にすぎなかった。

美しいものを見たいと思うのは誰だって同じだ。あれほど綺麗な女の子なら、少しくらい目で追ったっていいだろう。

とはいえ、選ぶとなれば話は別だ。芳賀冴白は、やはり神野若奈のほうが「得」だと思っている。

神野若奈は才色兼備。だからこそ彼は若奈を選んだ。

ただ――美しさだけで比べれば、若芽は別格だった。若奈の美しさなど、霞んでしまう。

こんな顔を持っていながら、どうしてあんなにも台無しなんだ。もう少し使えれば、性格がもう少しまともなら、わざわざ若奈を選ぶこともなかったのに。

会場の視線はすでに神野若芽に釘...

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