第94章 数学オリンピック

翌日。

神野若芽は、神野のお婆さんと二人の妹の顔色をうかがうのが嫌で、今日は早めに登校することにした。

昨夜は新しい丸薬をまた一批作り、ひと粒飲んでそのまま眠った。

寝つきも目覚めも上々。今日は珍しく眠気が薄く、教室でスマホを眺めながら頭が冴えている。

教室は朝からがやがやと騒がしい。男子が何人も固まって、期待に頬を緩めていた。

「あとでかな様を間近で見られる! やべぇ、テンション上がる!」

「な! 特進クラスと選抜クラスで一時間だけ交流授業するんだってさ。宇野先生が校長に提案したらしい。選抜の救世主だろ!」

「しかも運命じゃん! かな様のクラス、うちに当たったんだって!」

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