第7章
西園寺古里視点
翌朝、私は黒木直樹を探し出した。
「直樹、話があるの」
彼はすぐに顔を上げ、その目には一瞬、緊張の色が走った。
「もちろんだ」
私は深呼吸を一つした。
「試してみてもいいと思ってる」
彼の顔が、今まで見たこともないような笑顔でぱっと輝いた。私の心臓を震わせるほどの、純粋な喜びだった。
「本当かい?コリン、俺たちにチャンスをくれるのか?」
「ええ。でも条件があるわ」
私は冷静を保つのに必死で言った。
「私の家族に対する支配をすべて解いて、真井には手を出さないこと。そして、私に完全な自由をくれること。私が出ていきたいと言ったら、あなたは引き止めら...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
9. 第9章
10. 第10章
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