第169章 橘晴美が盗んだ!

山内航大は写真に写る文字を見た瞬間、頭の中が「ブン」と鳴った。血の気が引き、顔色が真っ白になる。

証拠は、こうして突きつけられた。

一目瞭然。

客席で面白がって見ていた連中ですら、呆れて笑いが漏れるほどだ。

「笑わせんなよ。まだ言い訳すんの? 恥ってもん知らないのか」

「三十過ぎて高校生の字を盗んで自分のだって名乗るとか、バレても認めないって……ここまで無様な人間、初めて見たわ」

「山内航大が書道家? 書道界の恥さらしだろ。さっさと降りろ!」

山内航大への罵声が、会場を埋め尽くす。

山内航大はその場に立ち尽くし、背中に針を突き立てられたような感覚に襲われた。冷や汗が、じわじわ...

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