第184章 今日のパーティーの主役は誰だ

これは、今回のパーティーのプログラムの一つだった。

しかも、橘晴美が自分から「入れたい」と言って追加した演目。

彼女は――この瞬間を、ずっと待っていた。

司会者の声が耳に届いた途端、春山一花の顔には抑えきれない高揚が浮かぶ。

「来た! やっと来た! 私がいちばん楽しみにしてた時間!」

一花は身を寄せ、橘晴美の耳元で囁いた。

「晴美、橘結衣に見せつけてやりなよ。今日の主役が誰なのかって」

橘晴美は、花が咲くように笑った。

――楽しみで仕方ない。

「橘晴美がピアノを弾くらしい」

その噂だけで、客たちの視線は一斉に彼女へ吸い寄せられていく。

「今日の宴、そんな仕掛けまであるの...

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