第192章 橘界人は一瞬で見分けがつかなかった

「界人、あのとき俺も現場にいた。証拠も揃ってるし、春山一花が全部吐いた。晴美が仕組んだのは間違いない」

橘翔太の言葉を聞き、橘界人は不満げに声を荒らげた。

「だからって、晴美に土下座させるなんてありえないだろ! 晴美は男を一人使って、あいつを汚そうとしただけじゃん。結局、何もされてないんだろ? そこまで大ごとにする必要ある?」

翔太は深く息をついた。

「界人、そんな軽い話じゃない」

橘晴美がやりすぎたのは事実だ。

けれど界人が気にしているのは、晴美の“今”だけだった。

「……じゃあ、晴美は本当に罰で跪かされたのか?」

「うん」

界人の眉間に皺が寄る。苛立ちが滲んだ。

「翔...

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