第213章 大野晴也が待っているのは橘結衣?

橘翔太はかすかに笑みを浮かべ、まだ何か言おうとした。そのとき、スマホが鳴った。

橘翔太は端末を手に取る。

「電話、出ます」

横田夫人は特に反応もなく、

「どうぞ」

橘翔太は通話ボタンを押し、部屋を出た。

「父さん、どうした?」

『横田家とは、どういう具合だ?』

「話は進んでる。横田夫人の様子を見る限り、この縁談は問題なさそうだ」

『今すぐ戻れ』橘国政の声が切羽詰まる。『この縁談は、なしにする』

「え?」橘翔太は思わず固まり、理解が追いつかない。「なんで?」

『さっき大野晴也から電話があった。あの案件を、うちの橘グループに任せるって言うんだ』

「……何?」橘翔太の目に驚...

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