第229章 ガラス種だ!

橘結衣は、自分の推測を今すぐ確かめたくてたまらなかった。

「早く、この石を切ってください!」

声が飛ぶと、周囲の視線が一斉に彼女へ集まる。

店長はきょとんと目を瞬かせ、反応が遅れた。

「……その石を買うってことかい?」

橘結衣はうなずく。

「はい。買えますか?」

「もちろん」店長はにこにこと笑った。

それから、さっきまで揉めていた太った男をちらりと見て、橘結衣へ向き直る。

「彼が要らないって言ったんだ。なら、君が買っていいに決まってる」

「分かりました」

橘結衣はその場で10万を送金した。

周りの観光客たちは、綺麗でどこか世間知らずに見える彼女が損をしないか心配になり...

ログインして続きを読む