第230章 あいつらに痛い目を見せてやれ

橘結衣は店長に別れを告げ、一行はそのまま先へ進んだ。

目的地はこの通りではない。通りを抜けた先にある、いくつもの原石取引市場だ。

ミャンマーA市の原石市場は主に三つ。マレー市場、シャモ市場、そしてナンキワン・トレード・スクエア。

世界に出回る翡翠の九割は、この三つの市場から流れている。玉石商の店長たちが仕入れに頼るのも、結局はここが中心だった。

橘結衣は歩きながら、手のひらのガラス種翡翠を指先で弄ぶ。

一度試してみて、ほぼ確信した。北寒州の連中が石を見抜く理屈は、これだ。翡翠に触れた瞬間に感じる、あの澄み切った抜け――普通の石とは、明らかに違う。

そう思うと、橘結衣の口元がわずか...

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