第232章 あの石は彼が絶対に買うと決めている

2000万……。

それは今回の仕入れ予算を、明らかに超えている。

今井爺さんは目をくるりと動かし、探るように言った。

「その石、まずは実物を見ないとな。値段に見合うかどうかは、そこからだ」

「見合いますとも!」林田店長が胸を張る。

「全部、目利きして選び抜いた上物ですから。ご存じでしょう、こっちの石は政府の管理下で、個人が勝手に掘れない。だからこの通りの通りで、俺より先に良い石に触れられる店なんてありませんよ」

言いながら、店長は指を立てた。

「このロットは、俺がいちばん最初に抜いた分です。ほかの連中が売ってるのは、俺が選んだ残り物みたいなもんでね」

それから、ぐっと声の調子...

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