第233章 社長は橘結衣

噛み合わないやり取りが続き、林田店長の堪忍袋の緒も切れかけていた。

「で、結局どういうつもりなんです? この石、買うんですか買わないんですか」

苛立ちを隠そうともせず、林田店長は吐き捨てる。

「今井爺さん、あんたの顔があるから出してるだけですよ。そうじゃなきゃ、こんなロット見せるわけない。目利きできないならそれまでだ。買わないなら、ほかに買う客はいくらでもいる」

そう言って、林田店長は山積みの原石にシートをかぶせ直そうとした。

今井爺さんが慌てて止める。

「買う! 買いますよ! 林田店長、安心してください。この石は、今ここで買います!」

林田店長は、さっき橘結衣が出ていった方向...

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