第239章 これはインペリアルグリーンではない

ナンキワン・トレード・スクエアでは、原石を切り開く作業がまだ続いていた。

橘結衣の石は、前と同じように一つひとつ切り開かれていく。出てくるのはどれも極上の翡翠ばかり。

一方、今井爺さんのほうは、値のつく氷種が一つ出ただけで、先に出した損を埋めるには到底足りなかった。

人々の橘結衣を見る目は、もはや神様を見るようだ。

我慢できずに次々と近寄ってきて、口々に尋ねる。

「お嬢ちゃん、教えてくれないか。あんたの石、いったいどこで買ったんだ? 羨ましくてたまらねえよ」

「そうだそうだ、お嬢ちゃん。儲け話はみんなで分け合おうぜ。どこの店長から仕入れたんだ?」

橘結衣が答えるはずもない。

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