第240章 橘結衣の石は本物だ

今井爺さんが石を受け取ってひと目見るなり、わずかに目を見張った。

すでに解かれている石で、切り口には澄み切ったインペリアルグリーンが出ている。

今井爺さんは松山さんに尋ねた。

「これ……あんたのインペリアルグリーンか?」

松山さんの手元にもインペリアルグリーンがあるとは思っていなかった。掌に収まる程度とはいえ、これだけでも十分に値が付く。

ところが松山さんは逆に問い返す。

「これがインペリアルグリーンに見える?」

今井爺さんはもう一度覗き込み、きっぱりと言い切った。

「当たり前だろ。インペリアルグリーンじゃないか。何を今さら」

周囲の客もぞろぞろと寄ってくる。

「間違いな...

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