第13章

桐生初夏は館内を一周しても二人の姿を見つけられず、引き返したところでようやく、プリンが萌々の手を引いて現れるのが見えた。

「桐生北斗!」

腰に手を当て、桐生初夏はぎろりと睨みつける。

「萌々を連れてどこ行ってたの? 妈咪、勝手に走り回っちゃダメって言ったでしょ!」

よりにもよって会客室の近くをうろつくなんて。万が一、桐生麻衣に鉢合わせして、何か勘づかれでもしたら――。

プリンは悪びれもせず、むしろ堂々と言い返した。

「でも妈咪、先にいなくなったのは妈咪だよ。僕たち、探しても見つからなかったから出てきただけ」

「うっ……」

言い返せず、桐生初夏は二人の小さな手をぎゅっと握り直し...

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