第23章

桐生麻衣は唇を真っ青にし、声をかすかに震わせながら言った。

「隼人は、わざとじゃないはずよ」

「でも……あの日、一度だけ外に出てから、私に対してますます距離を置くようになったの。私、できることは全部やったのに……正面から見てすらくれない」

「司、このままじゃ本当にだめ。あの子、まだ心が幼いから、すぐ影響されるの。だから、まず私があなたのところへ移って、それから――」

「それが本音か」

神崎司が冷ややかに一瞥する。

「お前のものじゃないものを欲しがるな。これが最後の警告だ」

桐生麻衣の瞳の奥に、むっとした色が走った。悔しさが滲む。

だが次の瞬間、彼女はあっさりと切り替えた。

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