第41章

「どうだった、初夏。システム、問題なかったか?」

「道橋部長が言うほど深刻じゃないです。ちょっとしたミスがあっただけで」

桐生初夏は手塚直哉と手塚和也の兄弟に、安心させるような視線を向けた。

「もう解決してます」

手塚兄弟は同時に、ほっと息をつく。

「……で、あなたはまだ帰らないの?」

桐生初夏はようやく、脇で無表情のまま立っている神崎司へ目を向けた。こいつ、なんでここまでついてきたのよ。

さっきの会話、どこまで聞かれた? 身元を疑われたら厄介だ。

「何だ。桐生さん、俺に帰れって言いたいのか?」

神崎司は眉を上げ、余裕しゃくしゃくでこちらを見た。

「そういうわけじゃありま...

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