第43章

いっそ、あいつなんていらない。初夏の息子になっちゃえばいいじゃん。

「プリン、君の言うとおり!」

神崎隼人の瞳がぱっと輝きを取り戻す。真面目くさった顔で胸を張った。

「そんなパパ、いらない! 俺ももう、あいついらない!」

「いらないって、何が?」

桐生初夏が出来上がった料理を手に、キッチンから出てきた。ちょうどその言葉が耳に入り、反射的に拾ってしまう。

「なんでもないよ。隼人が『パパいらない』って言ってただけ」

「そうそう!」

神崎隼人は勢いよくうなずき、目をきらきらさせた。

「おばさん、じゃあさ……俺、おばさんの息子になってもいい?」

初夏の手がぴくりと震え、危うく麺を...

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