第67章

エレベーターの扉が開き、数人は揃って神崎隼人の病室へと向かった。

一階のロビーでは、桐生麻衣が未だに諦めきれず、吉川にすがりついていた。

「吉川、私は隼人の実の母親なのよ。どうしてこんな扱いをするの」

先ほどまで桐生初夏がいたため、一言でも間違えればあの女に怪しまれると恐れ、口に出せなかったのだ。

「我々は司様のご命令に従っているだけです」

吉川はこれ以上この女に関わる気はなく、部下を呼んで彼女を外へつまみ出させた。

ロビーから放り出された桐生麻衣は、魂を抜かれたように呆然とへたり込んだ。

どうしても腑に落ちない。なぜ神崎司が急にあのクズと親しくなったのか。まさか、何かに気づか...

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