第105章 できるのか?

「いいわよ」

 私は笑ってうなずいた。

「今度、神崎倫司を紹介してあげる」

「ほんと? じゃあ、それで決まりね」

 川島梨菜は感情の起伏が激しいぶん、引くのも早い。さっきまでの荒れ模様が嘘みたいに収まると、すっと立ち上がった。

「よし、私も会社に行ってくる。遅くても3年以内には、あの母子を川島家からきっちり追い出してやるわ」

「はいはい。朗報、楽しみにしてる」

 もっとも、大翔さんたち母子に会社や川島家を乗っ取るつもりなんて最初からない。それでも梨菜の中では、どうしても割り切れないものがあるのだ。

「でも、それ、私の前で言うだけにしてよ。外でうっかり口にしないで。大翔さんの耳...

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