第110章 会社に来た

正井春斗は邪気たっぷりに笑った。

「そりゃあ、君のやり方でいくさ。でも君が望むなら、俺のやり方でもいい」

「私のやり方、ね……」

少し考えてから言う。

「いいよ。じゃあ、食事にしよう」

人間、腹が満たされりゃ話も早い。手間も少ないし、距離も縮まる。

私の返事を聞いた瞬間、正井春斗の目がきらりと輝いた。

「マジで? じゃあ決まりだな。でも待たせんなよ。……今夜にしない?」

「いいよ」

今夜は前田部長もたぶん会食はない。だったらちょうどいい。あの放蕩息子の相手をしてもらおう。

私が即答すると、正井春斗はますます舞い上がった。

「じゃあそういうことで。瀬川さん、あとで『やっぱ...

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