第111章 覚悟しとけ

正井春斗がぷりぷりしながら言った。

「よくも言うよな。昨日、奢るってちゃんと言っただろ。なのにさ、来たのは部長だけって……お前、やるじゃん。ほんと、やってくれるわ!」

「奢ったのは事実よ。でも、誰が同席するなんて一言も言ってない。昨日の支払いは前田部長にまとめて精算してもらっただけ」

そう言って私は正井春斗を見て、ふっと首を振る。

「ケチったわけじゃないけど……春斗さん、いったい何を飲んだの? 一晩で何十万も。酒を水みたいに飲んで、身体もつの?」

「だ、誰がもたねえってんだよ。言っとくけどな、昨日のは前菜みてえなもんだ。俺はまだまだ飲める」

言い切ったあとで、正井春斗ははっとした...

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