第117章 一緒に向き合おう

心の中で、ふっと冷たく笑う。さっきまで神崎倫司と手をつないだことを少し気にしていたのに、今は逆に――胸の奥の憎しみが、かちりと音を立てて点いた。

私は迷わず、神崎倫司の手のひらを掴んだ。

「ちゃんと見て。宮本良介。私はもう神崎倫司と付き合ってる」

「あなたと私のことは終わったの。これからは会社の用件以外、私に近づかないで」

「瀬川凪紗……!」

宮本良介は、血走った目で私たちの重なった手を睨みつける。歯を食いしばり、唸るように吐き捨てた。

「どうしてだよ。なんでそんなことするんだ。こいつのどこがいい! なんで俺じゃなくてこいつなんだ!」

「あなたより、汚れてないから」

声は...

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