第13章 なだめる

あいつがネックレスなんてぶら下げて、これ見よがしに街を歩き回ってさえいなけりゃ、今日みたいにあんな大恥をかくこともなかったはずだ。

あの場じゃ、俺に他の選択肢はなかった。瀬川凪紗にネックレスを返させて、丸く収めるしかない。あそこで揉めたら、もっと厄介になる。

……なのに、終わったあとまで噛みついてくるのは何なんだ。

そもそもあれは瀬川凪紗が金を出して買ったものだ。持ち主に戻っただけで、何が悪い。

そう腹の中で言い訳を重ねたところで、苛立ちが消えるわけでもない。俺はつい、投げやりに返してしまった。

「説明って何だよ。何を説明しろってんだ」

「はぁ? 宮本良介、どういう意味? 瀬川凪...

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