第20章 心の中では分かっている

青木勝が会社に出勤するって?

私は眉をひそめて父を見る。だが父は私の視線をあえて避けるようにして言った。

「お前たちで話してろ。俺はちょっと出てくる」

――やっぱり。青木勝を会社に入れる件は、もう決定なんだ。

伯母さんがわざわざこのタイミングで来たのも、私を避けるために決まってる。

「それから凪紗。青木勝は本当にいい子なのよ。そんな非常識なこと、するわけないじゃない。これからは、むやみに人を悪く言わないでちょうだい」

伯母さんの言葉に、母が眉を寄せた。

「義姉さんは、凪紗がお義兄さんのお甥さんを濡れ衣で責めたって言いたいの?」

「そうに決まってるじゃない」

伯母さんは言い切...

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