第30章 君は変わった

「瀬川さん、お連れさまお二人にお客様がお声がけです」

 ジェイソンさんにどうやって話しかけようか、頭を抱えていたその時だった。スタッフが近づいてきた。

 指の先を追って視線を向けると、そこにいたのはジェイソンさん。

 胸がぱっと明るくなって、私は父の手を引き、足早に近づいた。

「こんにちは。すごい馬さばきでしたね」

 ジェイソンさんはそう言いながら父に手を差し出す。

「お会いできて嬉しい。――失礼、あなた方は?」

「瀬川と申します。こちらは娘の凪紗です」

 父が握手を返し、私を紹介する。

 ジェイソンさんは私に眉を上げ、どこか愉快そうに言った。

「凪紗さん、よければ座って...

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