第39章 あなたに任せる

「いやあ、聞いてくださいよ。こっちも相当骨を折ったんですから」

 上田広本はそうぼやいた。

「見張りをつけてみたら、あいつが競合先の人間と接触してるのがわかりましてね。それでまた金を使って、あちこちで飲ませ食わせして、ようやく口を割らせたんです」

 こんな短時間で、ここまで動けるなんて。上田広本の仕事ぶりは、正直かなり優秀だ。

 私はスマホを取り出し、その場で彼に200万を振り込んだ。

 着金の通知を見た瞬間、上田広本は目を見開いた。

「えっ……瀬川さん、いや、瀬川お嬢様。これ、俺への褒美ですか?」

 その言い方がおかしくて、私は思わず吹き出した。

「当然でしょ。あなたのおか...

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