第40章 抱えて連れていく

父がこれほどまでに私を信じてくれているのを見て、背筋がすっと伸びた。

「……わかった」

父は小さくうなずく。

「まず一つ目。神崎社長に直接謝罪して、状況を説明しろ。それから、何があっても納期は守ると強く伝えるんだ」

「二つ目。代わりに生産できる工場を探せ。ここに候補の会社がいくつかある。お前が自分で回ってこい」

父の中ではすでに段取りが組み上がっているらしく、それを見て私もようやく息をつけた。

「お父さん、安心して。きれいに片づけてみせる」

そう言い切ってから、胸の奥に刺さっていた違和感も口にする。

「……でも、出来すぎてる気がするの。青木勝をあぶり出した直後に、こんな大事が...

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