第42章 眠ってしまった

口に出した瞬間、しまったと少し後悔した。けれど、一度言ってしまった言葉は引っ込められない。

神崎倫司の運転はやけに荒い。私は顔を引き締めたままドアノブをぎゅっと握り、彼が苛立ちのまま私を車外へ放り出すんじゃないかと本気で身構えていた。

車はそのまま飛ばし、あっという間に空港へ着く。到着ロビーには木村部長がすでに待っていて、私の姿を見つけた途端、慌てて駆け寄ってきた。

「瀬川さん、いらっしゃいましたか」

――そして、神崎倫司を見た瞬間、木村部長の動きがぴたりと止まる。

「……神崎社長も、こちらに?」

「今回の出張、神崎社長もご一緒なんです」

私がそう言うと、木村部長はすぐに表情を...

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