第59章 娘として認める

母が私の言葉に動かされたのを見て、ようやく少しだけ胸を撫で下ろした。

父の考え方は、そう簡単には変わらないだろう。けれど私と母が二人で見張っていれば、きっと何かしらの成果は出るはずだ。

少なくとも――まずは会社を守らなきゃ。

「凪紗、言いたいことは分かったわ。これからは私もお父さんをちゃんと見てる。もう度を越したことはさせない。でもね、あなたたち父娘も、これ以上意地を張って喧嘩しないこと」

そう言って母は、私の腕をぽんぽんと叩いた。

「ほら、行って。お父さん呼んできて。ご飯にしましょ」

私はうなずき、素直に階段を上って書斎へ向かった。

書斎の中。父は私を見るなり、ぱっと目を明る...

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