第77章 考え直せないか

夜、ベッドに入ってうとうとしかけた頃――神崎倫司から電話がかかってきた。

「明日、一緒に飯でもどう?」

少し考えて、わざとすぐには答えない。数秒置いてから、のんびり言った。

「でも明日、用事あるんだよね」

「この前、俺と飯行くって言っただろ。もう忘れたとか言わねえよな?」

受話器の向こうから、食い下がるような声。私は思わずくすっと笑った。

「忘れるわけないじゃん。いいよ、食事くらい。どこ行くの?」

「それは当日のお楽しみ。明日、迎えに行く」

「うん」

私が頷くと、神崎倫司はまだ心配そうに念を押してくる。

「じゃあ決まりな。明日の朝イチで行くから」

「はいはい。待ってる」...

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