第4章
真夜の視点
翌朝の午前十時、私が応用化学の授業を受けている間に、母の世界は崩壊し始めていた。もちろん、その時の私に知る由もなかったけれど。
後になって、母から事の経緯を聞かされた。朝の忙しい時間帯に『ママのコーナーカフェ』のカウンターに立ち、私が大好きになったあの自信に満ちた笑顔でラテを作っていた時、スマホが通知で鳴り始めたのだと。
最初は、新しいレビューに期待して期待していたらしい。
けれど、最初のレビューを読んで――
星一つ。最悪の体験! コーヒーは冷めてるし、ペイストリーは古い味。この低品質で高すぎる。二度と来ない!
次から次へと、立て続けに。
星一つ。接...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
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