第185章

記者席から飛んでくる質問はどれも鋭く、しかも悪意が透けて見えた。だが安野香苗は、顔に浮かべた笑みを一切崩さない。

彼女が手を上げると、ざわめきはすっと引き、会場は静まり返った。――それでも、向けられる視線だけは刺すように鋭い。

「皆さんのご質問、核心を突いています」

マイク越しの声がホール全体に響く。

「そこまで気になるなら、回りくどい説明はしません。――直接、見ていただきましょう」

言い終えるや否や、背後の大型スクリーンがぱっと点灯した。そこに映し出されたのは、肌がただれ、ひどく爛れた『被害写真』。

続けて、隣に別の写真が並ぶ。肌はつるりと滑らかで、アレルギー反応など微塵もない...

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