第43章

翔太の額に手を伸ばして触れた瞬間、安野香苗の胸がひゅっと縮んだ。

熱い――熱すぎる。

「翔太!」

香苗は慌てて布団の中から翔太を抱き起こす。小さな体は火鉢みたいに熱を帯び、服は汗でぐっしょり濡れていた。

いったい、どれだけの時間――。

だからか。個室にいる間、翔太にメッセージを送っても返事がなく、胸の奥に嫌な予感がまとわりついていたのは。

香苗は震える手でスマホを取り出し、江原司へ電話をかける。

だが耳に入ってきたのは、冷たく機械的なアナウンスだけだった。

心が、じわじわ沈んでいく。翔太は家で高熱を出しているのに、司は不在――。

(この人、翔太のこと、ほんとうに大事にしてる...

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