第120章

結局、周防浅奈は一晩中弄り回され、翌朝は近藤永一に抱きかかえられて車に乗せられる羽目になった。

車内でも彼女の意識はまだ朦朧としていたが、口をついて出る言葉は強烈だった。

「近藤永一、これ以上私の睡眠を邪魔したら、あんたを一生寝させないからね」

「それも悪くない」

近藤永一は軽く笑うと、彼女の耳を甘噛みした。

周防浅奈は弾かれたように目を開け、彼を突き飛ばした。

「警告しておくけど、もうすぐ仕事なんだから、少しは自重して!」

世間では近藤永一は禁欲的で、長年女の影がないことから「不能説」まで囁かれていたはずだ。

一体どこの誰がそんなデマを流したのか。

驚いた子猫のような彼女...

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