第121章

周防浅奈が近藤永一のオフィスの前に着いたちょうどその時、遠藤正志の声が聞こえてきた。

「長島様、先ほども申し上げましたが、近藤社長の執務室に許可なく立ち入ることはできません」

「部外者じゃあるまいし、どうしてダメなのよ」長島怜子は不満げに彼を睨みつけた。「あの周防浅奈は我が物顔で出入りしているじゃない」

「ええ、そうよ。私は近藤グループのどこへだって自由に出入りできるの」

ニッコリと笑いながら姿を現した周防浅奈は、そのまま堂々と近藤永一のオフィスへと歩を進めた。

彼女が指紋認証でドアのロックを解除するのを見て、長島怜子は嫉妬に狂わんばかりだ。

近藤永一は決して女性を寄せ付けない。...

ログインして続きを読む