第124章

周防浅奈はこれほど晴れやかな気分になったことはなかった。会議室を出る際、彼女は木島若凪にわざわざ釘を刺すことも忘れなかった。

「今夜、別荘を回収しに行くからね。持って行ってはいけないものは、持ち出さないでね」

言いたいことを言って気分爽快、足取りも驚くほど軽い。

これまで木島若凪に与えていたものは、すべて回収するつもりだ。あんな人間、友人の名に値するはずもない。

近藤有季もそれに続く。

ただ一人、木島若凪だけが怨嗟(えんさ)の籠もった瞳で、去りゆく彼女の背中を睨みつけていた。

いったい周防浅奈はどうしてしまったのか? なぜこんなにも融通が利かない? まだ怒っているというのか?...

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