第130章

今井遥玲が現れた瞬間、周防浅奈は確信した。あの日、御坂寧音を気絶させたのは彼女だと。

周防浅奈と今井遥玲が前世で出会ったのは、ある豪華客船の上だった。

当時、浅奈は今井遥玲が人身売買で連れてこられた被害者だと思い込んでいた。遥玲があまりにも小柄で、ようやく成人したかどうかに見えたからだ。

だが、その幼い容姿こそが、浅奈を欺く最大の武器だった。

近藤時弥は二人の仲が良いと知るや、遥玲をダシに使った。監禁された浅奈にこっそり食事を運んでくれる遥玲を、時弥は見せしめのように「折檻」し始めたのだ。

友人が自分のせいで苦しむ姿を見るたび、浅奈は心を削られ、最終的には屈服せざるを得なかった。

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