第17章

周防浅奈はスウェットに着替え、身体に残る生々しい痕跡をどうにか隠し通した。

昨夜の近藤永一を思い出すと、ギリリと奥歯が鳴る。まるで狂犬のように噛みついてきたのだから。

少しは理性があると思っていたが、やはりベッドの上では誰もが獣になるらしい。

ドアを開けると、近藤永一が優雅にコーヒーを啜っていた。その顔は憎らしいほど満足げだ。

周防浅奈は目を細め、皮肉たっぷりに声をかけた。

「近藤様、お早うございますこと」

近藤永一は少しバツが悪そうにこちらを見た。

「どこへ行く? 送ろうか」

「服を買いに行くの」

周防浅奈は唇を尖らせて階段を降り、彼の隣に腰を下ろした。

「新しい服が欲...

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