第198章

周防浅奈は、たった今彼に気づいたようなふりをして、大げさに肩を震わせた。

すぐに申し訳なさそうにうつむく。

「彼を責めないで。全部、あなたに実績を作ってあげたかった私のせいなの。ほら、あなたのためにスイーツも買ってきたのよ」

「ちょうど朝食を食べていなかったんだ。ありがとう」

周防浅奈が自分のために甘味を買ってきてくれたと聞き、近藤時弥は嬉しさのあまりニヤけそうになる口元を必死に抑えた。

だが、箱の中身がアーモンドクッキーだとわかった瞬間、彼の表情が凍りついた。

「奈々、これ……?」

「早く食べてみて。すっごく並んだんだから。このお店のアーモンドクッキー、絶品なんだって。絶対に...

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