第209章

会議室では、周防浅奈がうつらうつらと舟を漕いでいた。耳には近藤有季が説明するプロジェクトの進捗が右から左へと流れていく。

ここ数日、万事が順調すぎた。近藤永一の病状もコントロールされ、その結果、周防浅奈は毎晩のように「夜の運動」に付き合わされる羽目になっていたのだ。

彼女が十回目の欠伸を噛み殺したのを見て、近藤有季が呆れたように溜息をついた。

「もう先に帰って寝たらどうです?」

「だめよ。もうすぐ会議が始まるじゃない」

周防浅奈は目をこすり、首を横に振って眠気を払おうとした。

バンッ!

突然、会議室のドアが乱暴に押し開けられた。近藤時弥が鬼の形相で周防浅奈を睨みつけている。

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