第228章

「周防浅奈、ちょっと待てよ」

川崎慎之介が慌ただしく追いかけてきて、彼女の手にある箱を強引に奪い取った。

「中身が変だぞ、お前……」

「いいから車に乗って」

周防浅奈は問答無用で彼を車に引きずり込んだ。

「話は近藤グループに着いてからよ」

彼女はレストランの方をちらりと振り返り、浅川逸が追ってこないのを確認して、ようやく安堵の息を吐いた。

浅川逸が追ってこられるはずもない。彼には今、支払わなければならない高額な請求書があるのだから。

「ありえない! よく見ろ、これは限度額無制限のブラックカードだぞ!」

浅川逸はウェイターを怒鳴りつけた。

「ケイリーとか言ったな? 今す...

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