第235章

案の定、周防浅奈の予想通り、アイヤ号への乗船には厳重な検査が待ち受けていた。

身体検査で十二個目の発信機が見つけ出された時、浅川逸の顔色はこれ以上ないほど土気色に染まっていた。

「周防さん、これはどういうつもりだ?」

「女のヒモで成り上がった男なんて、信用できないもの」

周防浅奈は肩をすくめ、悪びれる様子など微塵もない。

浅川逸は瞬時に激昂し、周防浅奈の目の前まで詰め寄ろうとしたが、即座に近藤五郎が立ちはだかった。

「何をする気だ?」

「お前、失せろ!」

浅川逸は憎々しげに後ろを指差した。

「お前ごときが、何の身分でアイヤ号に乗れると思っているんだ?」

こんな男が周防浅奈...

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