第28章

近藤永一がオーナーを務めるスカイレストランは、年間一千万円以上を使うVIP客しか利用できず、しかも半年以上前からの予約が必須だ。

メニューは完全に固定されており、客に選択の余地はない。

だが、世界各地の有名シェフが腕を振るい、毎日空輸される新鮮な食材が使われるため、行列を作ってでもそこで食事をしたがる人は後を絶たない。それは一種のステータスの象徴でもあった。

木島若凪は以前から何度も行きたがっていたが、周防浅奈は近藤永一につきまとわれるのを嫌がり、頑として首を縦に振らなかった。

しかし今回は、周防浅奈の方からそこでパーティーを開きたいと言い出したのだ!

「本当にいいの?」

木島若凪の...

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