第40章

「奈々、株はもう時弥に譲ったじゃない。今さら認めないなんて言ったら、彼がヒモだと思われちゃうでしょ?」

木島若凪はなおも横から口を出し、周防浅奈にこの件を認めさせようと説得を続けていた。

周防浅奈は冷ややかに笑う。

「私が譲ったというのなら、照会して何が悪いの?」

「だったら神崎先生に聞いてみればいい」

津田沢夫がドアの方へ視線を向けた。

「おや、ちょうど来られたようだ」

神崎清日は会議室に入り、周防浅奈の姿を認めると一瞬表情を強張らせた。

彼は木島若凪を一瞥し、すぐに平静を装う。

「周防さん、いらしていたのですか」

「周防会長、です」

近藤有季が横から即座に訂正を入れた。...

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